ピラティス

ピラティスとは

第一次世界大戦中にドイツのジョセフ・H・ピラティス（看護師）によって

考案されたエクササイズです。

当時、負傷した兵士のリハビリや虚弱体質の改善に役立ちました。

ピラティスは呼吸とともに、自重（自分の体の重さ）を利用し、

無理な負荷なくおこなうことができるエクササイズです。

仰向けやうつ伏せ、横寝など安全で効果的なポジションをとりながら

全身を動かしていきます。

ジョセフ・H・ピラティスはピラティスを繰り返し行うことで

自分の感覚、見た目、そして心身共に変化していくことを謳っています。

□血行の促進・柔軟性の向上

呼吸と共に、骨盤や背骨、肩甲骨など全身をのびやかに動かすことで柔軟性が

　高まります。また繰り返される呼吸で血液内に効果的に酸素を取り込み、

　全身の血行が促されます。肩こりやむくみ、冷え性の改善にも効果的です。　　

□腰痛の改善

　呼吸によって、お腹の奥の筋肉を強化しながら、

　骨盤、腰周りを動かしていくことで柔軟性と筋力がアップし、

　腰周りが強化されて、安定しやすくなります。

□姿勢の改善

　姿勢の要である骨盤や背骨を動かしてほぐし、姿勢を維持するための

　骨に近い筋肉＝インナーマッスル（深層筋）を強化することで

　猫背や反り腰などといった姿勢の改善に役立ちます。

　また一側性（左右片方ずつ）の動きやバランスを使った動きなどを活用して

　左右の筋力のバランスを整えていきます。

□産前・産後のマイナートラブルの改善

　産前はお腹のふくらみとともに運動に制限が起こったり、ホルモンの影響を受けて、

　肩こりや腰痛、股関節痛や脚のむくみなどマイナートラブルが起こりやすい状態です。　

　お産・産後の生活に向けて、お母さん、赤ちゃんに負担のない体勢で身体を動かし、

　血行の促進や体力の維持をはかります。

　産後は、出産で骨盤周りの筋肉や靭帯、関節がダメージを受けています。

　長い妊娠生活と出産で体力が低下しているこの時期に育児によって身体は

　影響を受けやすい状態にあります。

　ピラティスの無理の負荷がない運動によって、機能の改善や

　体力の回復が期待できます。出産で傷んだ骨盤底筋のトレーニングも行います。

□パフォーマンス向上

　身体の奥にあるインナーマッスルを鍛えることで

　体幹が強くなり、体の軸が安定します。

　プロスポーツ選手のフィジカルトレーニング、

　シルクドソレイユなどプロパフォーマーの

　メンテナンスにもピラティスが使われています。